腹割り小噺〜投資と筋トレと私〜

アラフォー医師の成長日記

思考実験BEST50 を読んで

  • 思考実験BEST50 を読んで

面白そうと手に取ってみましたが、非常に難しい本でした。

大学受験の浪人中に勉強した数学や物理のとっつきにくさを思い出しました。

今、子供に国語や算数、理科、社会の勉強を教えることはありますが、高校生になったときに説明できるか不安になります。

私自身と私の両親で言うと、小学生まではみっちり勉強についてみてくれていました。

中学生からは自主性を求められるようになり、高校の時には放任になっていたと思います。

実際文系だった両親は私の高校後半の勉強については教えることができなかったのではないかと思います。

それでも勉強の仕方の基本や機会を与えてくれたことに感謝をしています。

また、機会ということでいうと、私の兄弟も私と同じように色々与えられていたのですが、結果として文系になりました。

同じ人生を歩んでいないことに、振り返ってみると本人の気質や性格、好みなどが色濃く影響するのだなぁと思います。

 

話は本書に戻って、コロナパンデミックに際して特効薬の配分についての思考実験が出ていました。

つい先日何かのアンケートで、「○%に効くけど○%は副作用で死んでしまうワクチンともう1つの条件のワクチンのどちらが良いか」というようなうろ覚えでなんとも言えないのですが、質問があったことを思い出しました。

普段そんなこと考えたことないや としばらくパソコンを前に考えました。

自分の倫理観や価値観を試されたような気がしました。

実際には特効薬をくじ引きで「ライフサイクル原則」という生きる機会を平等にする考え方に基づいて配るか、「最大救命原則」としてより多くの人を助けられる人(警察・消防・医療従事者など)に特効薬を優先的に配ることを選ぶ実験でした。

私は前者の平等さが良いのではないかと考えましたが皆さんはどうでしょう。

 

お化粧に目の錯覚が利用されていることも知れて、いつか家族に教えてあげようとも思いました。

難しいけど興味深い一冊でした。