- ビジネスの武器としての「デザイン」を読んで
ビジネスの武器としての「デザイン」【電子書籍】[ 奥山清行 ]
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図書館で手に取った本で、そこまで期待はせずに読み始めましたが、非常に面白い一冊でした。
繰り返し、表面的な意匠が重要ではなく、コンセプトや言葉で議論することの大切さが説かれています。
「言葉でデザインする」
自分の考えていることを言語化し、それもロジカルなプロセスで形作ることだそうです。
思いつきで簡単にできるものではなく、生みの苦しみを経る過程を、絵ではなくて言葉が大切なのだそうです。
あくまでデザインは「アート」ではないということも書かれています。
アイディアを形にして実現する ことがデザインなのではないかと思いました。
セイコーやヤンマーとの仕事の中での話は実例としてわかりやすく、どのようにコンサルティングしたのかがわかりました。
また、ニーズは必要性 すなわち顕在化した需要、ウォンツは欲求すなわち潜在的な需要 とし、なくては生きていけないにもかかわらず人はニーズにそれほどお金をかけたいと思わない 反対にウォンツはなくても生きていけるにもかかわらず人はそれにお金をかけることをいとわない とあります。
ウォンツがビジネスの主軸となりうるという発想は大切だと思いました。
しかし、医療に置いていえばウォンツを開拓するのは非常に難しいと考えます。
自由診療・検診事業であれば可能と思いますが、自分がしたいのはそういう医療なのかという問題に関わります。
読んでいく中でうっすらと考えたのは、今までの医療を続けながら無理をして忙しくせずに儲けることです。
無駄を省き取れる加算をとって効率的に働く ことが自分の理想ではないかと考えます。
そのためにはどのようにしたら良いかは自分で会社を起こすことなのか、今の職場で偉くなることなのかを見定めないといけないと思います。