マクドナルドはマクドナルド兄弟が始めたけれど、全米・世界に広げたのはこのレイ・クロックだそうです。
紙コップのセールスマンとラジオ局のピアノ弾きから始まり、ミルクシェイクを作るためのマルチミキサーの会社を興したことから、カリフィルニアでメニューを絞り効率よくシステマティックにハンバーガーレストランを経営するマクドナルド兄弟に出会うとこから始まります。
タイトルにある「世界一、億万長者を生んだ男」とはこのマクドナルドの成長の過程で、数々のフランチャイズ店舗が成功していったことによります。
本書の中で紹介されるのは成功や仲間と力を合わせたエピソードもありますが、愚痴や恨みつらみ、意地悪な上司や共同経営者が結構出てきます。
やや強引で自分本位な印象を持ちつつ、成功する起業家はこんなもんだろうという気もしました。
読み応えのある長さでしたが、割と一気に読んでしまいました。
自分の人生において、大きな投資をすることはきっとないだろうと思います。
私は家族を困窮にさらすつもりはさらさらありません。
少し文句を言いつつも安定した生活で資産を増やしていけたらと思います。
最後にファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井社長の付録の中の一文を紹介します。
「一度は失敗しても、また次の成功を目指すのが経営者の仕事です」です。
これを読んで、なるべく失敗しないことを是として生きてきた私は、やはり経営に向かないのではと思います。
マックを食べて生きていくことにします。