- 「起業」の歩き方 を読んで
藤野英人さんの著書の中で面白そうなタイトルだと思って読み始めました。
ちょうど藤野さんの7330 レオス・キャピタルワークスが4/25に大和証券を主幹事に上場するタイミングで、面白い選択だったと思っています。
起業をしたいわけでも、上場したいわけでもないのですが、実際に会社を興し大きくしていく過程で必要なことを50のポイントとして示してくれています。
創業時の最適な人数や持株比率の決め方、備品はなるべく買わない方が良いことなど、考えたこともないようなことを具体的に色々教えてくれます。
途中途中に実際にある会社のエピソード(ウォーターダイレクトとケンコードットコム)が差し込まれ、それに対して藤野さんの解説が入ってきます。
印象的だったのは、社長のタイプわけの話と、未上場企業の公私混同の話です。
社長には3つのタイプがあり、電車開通の段階に例えて
1 未開の山を切り拓くタイプ
2 切り拓いた土地を整地して法面を固めて線路を敷設するタイプ
3 電車を実際に走らせるタイプ
だそうです。
確かにフェーズによって必要とされることは違うと思います。
起業には1が必要だとばかり思っていましたが、それだけでは企業として成立しないのでしょう。
上場するということは会社をあまねく世の中の人々に対して公開するということ だそうです。
経営を公にするということは会計上の公私を明確にすることになります。
この公私を明確にすることは何もお金のことだけではありません。
働く時間と休む時間についても公私を分けるのかということが起業家にとって難しいそうです。
サラリーマンとしてしか働いておらず、今後公私をさらに分けて働きたいと考えている私にとって信じられない世界でした。
これからの未来に自分が医療と関係ない仕事を始めることはなかなか考えにくいです。
が、違う世界で働くことがどんななんだろうと考えてしまう自分もいます。
スタートアップ企業に何らかの形で参加できないか模索してみたち気持ちになりました。