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勝間和代さん。
文章を読むだけで、鼻を膨らませて勢いよく話している様が想像されてきます。
正直なところあまり好ましい方ではないのですが、本書を手に取ってみました。
「ズルい仕事術のキモは、付加価値を最大化することです」
ここでいうズルいというのは狡いことではなくて、うまくやる・効率よくやるというニュアンスのようです。
早く帰ってズルい。
患者数少なくてズルい。
当直しなくてズルい。
いつも医局にいてズルい。
他人に対してどこかこう思うこともあります。
逆にどのように思われているかはわかりませんが・・・
てっきりこんな「ズルい」の話かとも思いましたが、そうではなかったようです。
自分の職場だけで考えるのか、他の病院の医者とも比較をするのかによっても変わってくると思いますが、絶対的に忙しくて、忙殺された経験のない私は相対的な忙しさを気にする気持ちが強いかもしれません。
勝間さんのいうズルい仕事術は、努力の最大効率化と言えます。
最少の努力で良い結果を得ることは私の目指すところで、同じ目標であるようです。
が、最近も子供に対して「プロセスも大事」とか「コツコツできて良い」なんていっており、自分自身の「過去の馬車馬のようにやった経験が生きている」と思うことがいくつかあるため、効率化だけではないんだろうなぁと思いながら読みました。
興味が惹かれたのは、グラッサー博士の選択理論として紹介されているものです。
「生存」「愛・所属」「力」「自由」「楽しみ」の五つの欲求のどれが満たされたいかは人それぞれ優先順位が異なっているのです。
勝間さんは 「自由」「楽しみ」>「生存」「力」「愛・所属」だそうです。(本文中には「生存」がないのですが、生存と力は大体平均的との記述もあるため)
私はどうかと考えると、生存・自由は一段さがり、愛・所属と力が上がりそうな気がします。
十分な力を持って家族と一緒にゆっくり過ごしたい気持ちが今は強いと思います。
そのためにはある程度の自由・(私個人の)生存はいらないかなぁ。
ある程度楽しみながら上記をやっていけたらいいです。
すなわち「愛・所属」「力」>「楽しみ」>「生存」「自由」 となりました。
さまざまな本を読むことで、自分の幸せ・目標が色々な表現で言語化でき、見直すことができます。
翻って、根本的に目指しているところは同じなんだなぁというのがうっすらと見えてきたような気がします。
自己啓発系の本をたくさん読んで、いずれ自分としての考えもまとめていけたらいいと思います。