久しぶりに本を読みました。
昨年度転勤があり通勤途中に図書館に寄ることが難しくなったこと、冬になると頻繁に図書館に行くことができないことなどから読書の機会が減りました。
元々貸し出し予約をしていた本書の順番が忘れた今頃にやってきました。
これを機に、春になったこともありまた読書習慣の復活としたいと思います。
本書は小さなチャプターに分けて、広い文献や識者の言葉を引用しつつ子育てのつまづきやすいポイントに対してアドバイスをしてくれます。
コミュニケーション力・思考力・自己肯定感・想像力・学力・体力と章立ててあり、読みやすい文体に反して非常に内容の濃い一冊となっています。
以下、特に思うところのあった箇所です。
「子どもは無条件に聞いてもらえることで安心感や落ち着き、自信、認められた喜びを感じます。」
イライラしていたり、急いでいるときにないがしろにしてしまっていることがあることを反省します。
どうしても平日の朝と夜しか会える時間がなく、朝は出勤・通学時間が迫っており、夜は子供の寝る時間が迫ってきます。
子どもに対して余裕のある時間を組むには子どもより遅く出勤し、子どもより早く帰宅することが必要です。
気持ちの持ちようでも何とかなるようには思いますが、気持ちはどうしても波があります。
システムとして余裕ができるようにするには、結果、転職をすることが望まれます。
話の聞き方として「傾聴」「繰り返し」を挙げるものが多いのが気になります。
医療の世界でも基本は「傾聴」「繰り返し」ですが、「傾聴されているな 繰り返されているな」と感じる受け答えをする相手と話している時の感覚が私は嫌いです。
「傾聴」「繰り返し」が方法論としてあるのを知らない人には有効だと思いますので子どもには良いのかもしれません。
多様するのは逆に聞いてない、暖簾に腕押しをしている印象を持たれることに注意が必要だと考えます。
「可愛くば五つ数えて三つほめ二つ叱って良き人にせよ」
二宮尊徳の言葉だそうです。
初めて聞きましたが、アンガーマネージメントの観点からも、コーチングの観点からも理にかなった言葉と思います。
何かあればパッと対応してしまいがちな私ですが、一呼吸おくことを家庭でも職場でも心がけたいところです。
日々の子育てに直結させられるところはすぐに生かしていきたいです。