アパレル売上No.1の販売員だった著者の考え方や行動を、心理学を使って言語化した という一冊です。
細かい「スパイス」として50個のポイントがあげられており、とっつきやすい構成になっています。
「プラシーボ効果」や「ドア・インザ・フェイス・テクニック」など耳にしたことがある言葉がポイントとしてたくさん出てきました。
そんな中でも今の私に良いアドバイスがありました。
「誰が1番のお客さまになるかわからない、という思い込みを強く持っているからこそ、すべてのお客さまに対して丁寧に接客できる」
本来は相手によって態度を変えず、最大限のパフォーマンスを出すことを言っているのだとは思いますが、私にとっては違います。
現在の私はどのかたに対してもビジネスライクに淡々と対応することで診療の回転をあげようとしています。
それでは誰も「最高の患者様」になってはくれません。
働き方が変わった暁には時間をかけて「丁寧」な診療をできるようになりたいです。
また、「初頭効果」というのもあるそうです。
「第一印象が決まるのは心理学者の意見も様々ですが、最短で2秒、長くても2分程度」
「最初に 感じがいいね 親切そうだな と感じた相手には話しやすさや親近感を覚えます」
診療の回転を上げるためには質問などが次々に追加で出てくることは致命的です。
現在の私には不要なものではありますが、今後外来中心で診療していくことになった場合には必要となるかもしれません。
患者とお客様がイコールとして捉えて良いのかは難しいところと思います。
ただ、お互い気持ちよく対するためにはある程度こういった「お客様として」対応する部分があった方が良いような気がしてきました。
今後も試行錯誤しながら診療をしていきたいと思います。